(財)シニアルネサンス財団では、全国10箇所に於いて「市民後見人 養成講座」を開催することとなりました。
次に当養成講座開催の目的、及び開催スケジュールを記しますので、講座の趣旨をご理解いただいた上で、お一人でも多くの方に受講していただきますようご案内申し上げます。

成年後見制度は、介護保険制度と共に平成12年4月に施行されました。介護保険制度による介護サービスが、「措置」から「契約」へと移行したため、それを補完する目的もあり成年後見制度は同時に施行されたのです。
しかし、この制度は、介護保険制度ほど利用されていません。

成年後見制度利用者数は、制度施行後9年間で約17万人でした。一方、介護保険制度の利用者数は350万人を超す勢いで、その2分の1は認知症高齢者だと言われています。これらを考え合わせると、成年後見制度利用者の17万人は余りにも少なすぎる人数といえます。
また、現在の認知症高齢者数は約180万人で、この全ての人々は成年後見制度を利用する可能性を十分に持っています。15年後の認知症高齢者数は、300万人になるといわれています。この人数に知的障害者、精神障害者、高次脳機能障害を合わせると、この制度の利用者数は現時点でも500万人を超えます。
この制度を利用しようと思った場合の相談相手は、一般的には弁護士、司法書士、社会福祉士等の内、この制度を勉強した人ということになりますが、現況、前述の利用予定者を賄えるだけの受け入れ態勢が整っているとはとても言えません。

このような状況から、制度が広く利用されるには、この制度についての知識を持った人を養成し、制度利用に関し、身近に相談できる体制を整える必要があります。すなわち、成年後見制度の利用におけるマンパワーの養成と、相談システムの構築が急務ということになります。
そこで、私共では、「市民後見人 養成講座」を実施し、制度を利用しようと思う人たちに適切なアドバイスをしたり、場合によっては後見活動ができる人材を養成いたします。それが、この「市民後見人 養成講座」実施の目的です。

「市民後見人 養成講座」は、次に記す10箇所で開催いたします。講座は1箇所4〜5日間のカリキュラムで構成されます。

  お申し込み・お問い合わせ
(財)シニアルネサンス財団/TEL:03−3230−1771