シニア ライフ アドバイザー養成講座の受講形式は二通りあり、通学して受講する場合と、通信講座を受講する二通りのコースがあります。
前者は8日間の講座で、例年ですと土・日を使って開講しますが、開講場所と開講月は年度によって異なります。
後者は「自宅学習」「スクーリング」「体験学習」から構成されています。通年で受講できますが、スクーリングの開講時期は場所(全国7都市)によって異なります。

人生80年時代とは、日本人ならばおよそ誰もがかつて経験したこともない長いシニア期を歩むことを意味するのです。それは、定年退職後、あるいは子育てが終了してしまった後に、約20年以上もの人生があることなのです。すなわち、この長いシニア期をどのように生きるかによって人生の価値が決まる時代でもあり、この長いシニア期は決して「老後」ではなく、意味深い「新しいライフステージ」なのです。
この期間を健康で、経済的困難がなく、生き甲斐をもって生き抜くことは大変なことですが、それだけにそれを実現することは最大の幸せというものでしょう。
すでにシニア期にある人は勿論、やがてシニア期に参入する人もまずシニア期を立派に過ごす気構えと自主自立の努力が何よりも必要となります。
幸いにして誰でも第一の人生で蓄積した豊富な知識や経験があります。それらをベースにし、活用し、再生(ルネサンス)することがまず第一の有力な手立てとなることは間違いありません。
しかし、来るべき未曾有の高齢社会は誰にとっても測り知れない不安がつきまとい、危険も多すぎます。一人一人の知識や経験だけで乗り越えられるような生易しいものではないでしょう。
こうした場合、諸先輩方の話を聞いたり、同憂者と語り合ったりアドバイスを受けたりすることがとても重要になります。ネットワークを広げることです。そして、お互いに相談し合うことです。解決を求めて活動することです。気軽にかつ真剣に。

SLAはこのようにシニアの人々が抱える様々な不安や具体的なトラブルを取り除くために直接相談に応じ、そしてアドバイスを与える役目をするのです。現在活動中のSLAの中には自ら「生き生き教室」を主催して聴衆と共に定年後のシニア問題を探る研修会をもつ人。講演会に招かれて得意分野の講義をする人。他と語りあって啓発誌を制作する人などがあり、相談活動のかたちは様々です。すなわち、SLAの活動は、相談に関する質問に個別に応じ回答するだけでなく、広い意味の相談啓発を通してシニアの人々の自助自立、相互協力を促しているのです。しかも、このSLAの活動が官制のものではなく、民間の人々の発意と情熱から出発していることが注目されています。

この講座はクライアント(相談を依頼する人のこと)が持ち込む相談に適切に答え、かつアドバイスしうる基礎的知識や技能を習得していただくほか、自らの創意工夫によってシニア ルネサンス活動を展開していく方法能力を身につけられるように設計してあります。趣旨に賛同し、やる気のある方々の参加をお待ちしています。