好きな言葉があります。それは某化粧品メーカーの「美しい50代が増えると日本は変ると思う」と言うものです。それを「生き生きとしたシニアが増えると日本は変る」と言い換えたらどうだろう。
私はシニアライフ アドバイザーとして「シニアライフを生き生きと!」と言うような内容で公民館、その他で講師としてお話をする機会を持ちますが、気になることが二つあります。

その一 「枯れ落ち葉」
その一つは男性の出席者が非常に少ないことです。男対女、2:8位でしょうか? 一体男達は何をしているのでしょうか?
「濡れ落ち葉」や「わしも族」さらには「粗大ゴミ」「産業廃棄物」と世間で言われている男性の姿があります。現役時代の輝きがなくなり、家族からうっとうしがられている人。また、老人性うつ病になるケースも増えてきているそうです。
そのような男性を外の世界に連れ出す良い方法はないものでしょうか? 男性に興味のある内容を企画し、広報誌等で呼びかけても殆ど反応がないのが現状だそうです。
学校に「課外授業」があるように、現役の時代に企業サイドの企画として「ボランティア」の大切さ「仲間づくりの楽しさ」「趣味を持つことの素晴らしさ」等々を考えるチャンスを持てる「職場外授業?」の様なものがあったら良いとは思いませんか?
現役サラリーマンの中に第二の人生の「老いの身づくろい」と言うべき「種」を蒔き、忙しい中でも時々は水をやりにいく…。そんな努力の積み重ねが第二の人生。シニア期を生き生きと花咲かせる秘訣ではないでしょうか。

その二 「おしゃれしよう!」
もう一つは「オシャレ心」を忘れた人の多いことです。「もう年なんだから、今さら…。」なんて言わずにシニア期こそ男も女もオシャレに心掛けて欲しい。
鳥はタマゴを産まなくなる頃からどんどん美しくなる…」と言うではありませんか。オシャレをしないと、つい尻込みして色んな所へ出掛けなくなり老け込んでしまいます。
シニア期は精神的だけではなく肉体的にもそして外見的にも美しくある様に務めなければなりません。「おしゃれ」することにより行動に自信ができ気分も良くなります。そしてその中で「生き甲斐」も生まれてくるのではないでしょうか。「おしゃれの話をして欲しい」という依頼も増えてきています。悦ばしいことです。
かのアンドレ・ジードは「美しく死ぬことはやさしいが、美しく老いることはむずかしい」と言っています。
女性においても、「空の巣症候群」「くれない族」と不幸せな気持ちで過ごしている人が多いと聞いています。

「華のシニア」
他人の所為にせず、視点を変え、自分の「人生観」をきちっと持つことが大切です。
我々シニアは若者にとって良い手本であり見本でなければ文化とはなりません。そして若者も「あの人の様な生き方をする大人になりたい」と憧れ尊敬しなければこの世の人間関係のバランスは崩れてしまうのではないでしょうか。
自信を持って誇らしく生きる努力をすること。これが「生き甲斐」と言うことに繋がると考えています。長い自由時間を持てるシニア期を「華のシニア期」として生きいき生きよう!
生きいき生きればエージング(老化)を遅らせることだって可能です。
「美しい50代が増えると日本は変ると思う」「生き生きとしたシニアが増えると日本はきっと変る!」と私は確信しています。


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