講師業を生業に約四半世紀。人生における一つの区切りである古希を越えたのを機会に、これまで研修などで話題になったフレ−ズやカウンセラ−として影響の多かった珠玉の言葉を、事例などを交え、集大成の思いでエッセイ風に綴っている。

●執筆の趣旨と概要

産業や教育現場などにおいて年間200回を超える講演等の機会がある著者が、その携わってきた活動を通じて受講者の興味や関心の高かったフレ−ズを35訓としてまとめ解説している。例をあげると「素直になると生き方が楽になる」「小さな仕事にも大きな意味がある」「人間関係はバランスする」「他人事意識が組織を食い潰す」「忘れたい過去はあるが無駄な経験は何一つない」などである。
「訓」と表現すると多少固く聞こえるかもしれないが、今日、何かと成果等が求められ、心がどこかで置きざりにされる時代にあって、あえてそれに警鐘をならすという意味での拘りからでもある。
これは自己啓発本のジャンルになるとも考えられるが、一人のキャリアコンサルタントとして、多くの体験談を交えながら「頭に訴える」よりも「心で感じる」ことをモット−に自己開示をしながら筆を運んでいる。
ちなみに電子出版もされている。

●目次

はじめに
第1章…生き方を高める7訓
第2章…仕事ぶりを高める7訓
第3章…コミュニケ−ションを高める7訓
第4章…マネジメントを高める7訓
第5章…キャリアを高める7訓
おわりに

◇出版社/中西出版株式会社 ◇定価/¥1,728 (税込)